ひとを包み生かしてくれる、やわらかな ”風景” に思いを乗せて
その存在を讃えるために表現を続けています。
主に木や漆を素材としてオブジェ / 装置 / アクセサリを制作、
子どもから大人まで、無垢の木にふれる機会をと、木工のワークショップなども企画しています。
力強く枝葉を伸ばす街路樹、
どこまでも続くなだらかな丘の起伏や、背筋の伸びる山々、
カシューナッツのような島、とろみのある風、
くちなしのにおい、澄んだ水たまり、大きすぎる湖、
深いブルーの沖、さっと消える鳶、
あたたかな日差し、紫の空気の夕方
この世界にいつも寄り添う風景の一瞬に出会うたび、
心が澄んで毎日の生活が豊かになっていく気がします。
人は、すごく小さな生き物です。
だけど、見たもの感じたものを記憶し、表現することができる。
それがどんなに大きなボリュームのものであったとしても。
私はそのことが嬉しくてたまりません。
限りない風景を私という小さな身体に取り込んで、
ものとしてのかたちを与えることで
その風景に目を留め、喜びを感じた人がいた、ということを印すことができたなら
私を生かしてくれる世界を讃えられるかもしれないと、思うのです。
熊 田 悠 夢 | くまだ ゆうむ
木彫作家
1992 出雲生まれ、京都育ち
2011 京都市立銅駝美術工芸高等学校ファッションアート専攻 卒業
2015 京都市立芸術大学美術学部 工芸科 漆工専攻 卒業
2017 京都市立芸術大学大学院 修士課程 美術研究科 工芸専攻 漆工 修了
2017春、奈良県明日香村に移住し、制作活動をおこなう。
<個展>
2015 個展「モーメントの稜線」/ 同時代ギャラリー/京都
<グループ展>
2013 AQUART 2013 小さな海中展覧会 / 奄美大島瀬戸内嘉鉄沖
熊田悠夢・出口義子 二人展 しののめの空 / ANTIQUE belle GALLERY / 京都
うるし長月9人展 / Wright商會 / 京都
2014 seesaw / Gallery Little house
うつわとアクセサリーのお店 / 同時代ギャラリー collage / 京都
あいづまちなかアートプロジェクト2014 / 松本家蔵 /福島
2015 「端」にふれる "Touching the end" / 京都市立芸術大学地下
「生新の時2015漆芸の未来を拓く」/ 石川県輪島漆芸美術館/石川
2016 still moving-on the terrace(ホテル養生)
/ 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
<受賞>
2010 「第31回美工作品展」教育長賞
2014 「京都市立芸術大学作品展」平館賞
2015 「京都市立芸術大学作品展」市長賞・買い上げ
2016 「立体造形2016」大賞